百人一首 富士の高嶺に

番外メモ

田辺聖子さんの「古典まんだら」を読んでいたら、山部赤人について書かれてたので百人一首4番歌に追記しました。


「古典まんだら」万葉集のページより

山部赤人の玲瓏たる気高い歌を読みますと、これこそが日本人の象徴なのだと感じます。
気高く、情け深く、優しく、そしてりりしい、日本人の心はこれからもそういうものであってほしい、22世紀になっても、そうあってほしいと思います。〉


22世紀は、2101年から始まりますから
生きてませんし想像もできませんが、
田辺聖子さんは、22世紀を展望して書かれています。


そこで、22世紀で検索したら、トヨタの「Woven City」
コネクティッド・シティ「ウーブン・シティ」を見つけました。


初期は、富士の裾野に
トヨタの従業員やプロジェクトの関係者をはじめ、2000名程度の住民が暮らすことを想定しているそうです。


参画希望者向けウェブサイト(英語)があり、まだ参画希望できるようです。


山部赤人万葉集の歌は

田子の浦
うち出て見れば
真白にそ
不尽の高嶺に
雪は降りける


13世紀前半に成立した百人一首では

田子の浦
うち出てみれば
白妙の
富士の高嶺に
雪は降りつつ

と、少し変えられて入集されています。


気高い日本人の心は、22世紀はどうなっているのでしょうね。


百人一首が編纂された平安時代末期から鎌倉時代頃に「鳥獣人物戯画」が描かれたそうです。

誰がいつ何のために描いたのか不明で、今も研究が続いています。

その時代に亡くなった多くの魂を癒すために描かれたのでは?という説もあり興味深く感じます。


怨霊が禍を起こすとされ、魂を宿す言葉、和歌が大きな意味を持っていた時代でした。


今でも、自身が発した言葉や行為が、地球を一周して返ってくる、とよく言われますね。


150年後、今いる人達は誰一人生きていません。未来の人々やAIは、古典をどう評価するのでしょうね。

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