江戸時代

直木賞2021
西條奈加さんの「心淋し川(うらさびしがわ)」

江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこに流れる「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川。

川のどん詰まりにある古びた長屋に暮らす人々の話。

面白かったです。


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図書館に返す本は「田辺聖子の古典まんだら」
上巻はすぐ読めましたが、下巻を読むのに時間がかかりました。

色々な古典文学、とても面白かったです。

最後の項は「江戸の戯作と狂歌

最後の狂歌ふたつをメモφ(.. )


あせ水をながしてならふ剣術の
やくにもたたぬ御代(みよ)ぞめでたき
by 元木網(もとのもくあみ)


歌よみは下手こそよけれ天地(あまつち)の
動き出(いだ)してたまるものかは
by 宿屋飯盛(やどやのめしもり)

古今和歌集』の仮名序にある「すぐれた歌は天地をも動かす」のパロディです。

太平の御代というのはありがたいものです、と田辺聖子さん。


江戸時代は、くめども尽きぬ文化の淵叢(えんそう)、
日本文学の底は大変深い、と。

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ちょうど、
13日にNHKBSP「英雄たちの選択」で放送された「“中高年の星” 伊能忠敬 知られざる前半生の決断」も江戸時代の話でした。
とても面白かったです。


伊能忠敬の前半生って知りませんでした。


前半生、「うちこわし」への対応(苦しむ人々にお米を分けるなど救済)など、危機管理、リスク管理能力が高く、人に優しい。
隠居してから日本地図をつくるという偉業をなした伊能忠敬ってスゴイと改めて思いました。