栄華物語

「栄華物語」は、宇多天皇から堀河天皇にいたる15代およそ200年間の宮廷貴族、藤原一族の歴史物語。

全40巻(正編30巻、続編10巻)

正編は、およそ1030年頃成立

続編は、およそ1092年頃成立

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1 月の宴
 (宇多天皇の時代から始まる。村上天皇藤原師輔の娘安子が入内)

2 花山たづぬる中納言
 (花山天皇出家)

3 さまざまのよろこび
 (一条天皇が7歳で即位)

4 みはてぬ夢
 (藤原道長が実権を握る)

5 浦々の別れ
 (藤原伊周道長との政権争いに敗れる)

6 かかやく藤壺
 (道長の長女彰子が一条天皇中宮となる)

7 鳥辺野
 (定子が崩御

8 はつ花
 (彰子、皇子出産)

9 いわかげ
 (一条天皇崩御

10 日蔭のかづら
 (三条天皇即位)

11 つぼみ花
 (三条天皇の第3皇女禎子の誕生)

12 玉のむら菊
 (後一条天皇の即位)

13 ゆふしで
 (敦明親王が皇太子辞退、道長の介入)

14 浅緑
 (道長の娘威子が後一条天皇中宮となり、一家から3人の后がたつ)

15 うたがひ
 (道長が54歳で出家。法成寺造営)

16 もとの雫
 (道長、栄華を極める)

17 音楽

18 玉の台

19 御裳着
 (三条天皇皇女禎子内親王の裳着の式)

20 御賀
 (道長の妻倫子の60歳の祝い)

21 後くゐの大将

22 とりのまひ
 
23 こまくらべの行幸
 (関白頼通邸で競馬、天皇行幸

24 わかば

25 みねの月
 (道長の娘寛子が亡くなる)

26 楚王の夢
 (道長の娘嬉子も皇子(後の後冷泉天皇)出産後に亡くなる)

27 ころもの玉
 (彰子の出家)

28 わかみづ
 (中宮威子の出産)

29 玉のかざり
 (皇太后妍子=三条天皇の后、崩御

30 鶴の林
 (道長が62歳で薨去

~ここまで、正編~

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~ここから、続編~

31 殿上の花見
 (関白頼通の代。彰子の花見)

32 歌あわせ
 (倫子70歳の賀)

33 きるはわびしと嘆く女房
 (後一条天皇崩御後朱雀天皇の即位)

34 暮まつ星
 (章子内親王が皇太子(=後冷泉天皇)の妃に)

35 蜘蛛のふるまひ
 (頼通の嫡子通房、流行病で亡くなる)

36 根あわせ
 (後冷泉天皇の即位)

37 けぶりの後
 (法成寺焼失。後冷泉天皇崩御後三条天皇即位)

38 松のしづ枝
 (白河天皇即位)

39 布引の滝
 (頼通、璋子姉弟が死去。師実が関白に)

40 紫野
 (白河天皇が譲位。堀河天皇が即位。師実が摂政に。
15歳の師実の孫忠実が、春日大社の祭礼に奉仕する姿を描写して藤原一族の栄華を寿ぎ物語が終了)


~主にWikipediaから引用しました~

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