百人一首

(7)天の原 ふりさけ見れば 春日なる

百人一首7番歌 天の原(あまのはら) ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし(いでし) 月かも by 阿部仲麻呂(仲麿) あべのなかまろ (698~770) 奈良時代の貴族。 717年に留学生として遣唐使に同行して唐に渡りました。 唐の皇帝・玄宗に仕え、李白や…

番外メモ 聖武天皇の時代

番外メモ 聖武天皇の時代 聖武天皇=第45代天皇 701~756年 在位724~749年 父は文武天皇 母は宮子(藤原不比等の娘、または養女) 724年(24歳)首(おびと)王子が即位し、聖武天皇となりました。 729年に起きた「長屋王の変」により長屋王が自害すると、藤…

(6)かささぎの 渡せる橋に置く霜の

百人一首6番歌 かささぎの 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける by 大伴家持 718?~785 おおとものやかもち、中納言やかもち 家持(やかもち)は、大伴旅人(たびと)の息子。 旅人の妻亡き後、異母妹の坂上郎女(さかのうえのいらつめ)が家持の養…

(5)奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の

百人一首5番歌 奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき by 猿丸大夫 さるまるのたいふ、さるまるだゆう 生没年不明、実体不明 奥山に、敷きつめられたもみじ、愛する者を思って鳴く鹿、とても淋しい情景が浮かんで悲しくなります。 この歌は…

(4)田子の浦に うちい出て見れば 白妙の

百人一首四番歌 田子の浦に うちい出て見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ by 山部赤人(山辺、やまべのあかひと) 生没年不詳 奈良時代の歌人 万葉集に、聖武天皇の行幸に随行した際の長歌が多く収められているそうです。 後の平安時代に藤原公任の「…

(3)あしびきの 山鳥の尾のしだり尾の

百人一首三番歌 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜(よ)をひとりかも寝む by 柿本人麻呂 この歌は柿本人麻呂の作ではないといわれますが、百人一首では人麻呂(人丸、人麿、どれも同じ人)作となってます。 「あしびきの」は、山にかかる枕詞で…

天の香具山

「天の香具山」 万葉集には、沢山、天の香具山がでてくるそうです。 その中のいくつかですφ(._.)メモメモ 舒明(じょめい)天皇 (天智天皇や天武天皇の父) の、長歌 大和には 群山(むらやま)あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立…

(2)春過ぎて 夏来にけらし白妙の

百人一首二番歌 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の(しろたえの) 衣ほすてふ 天の香具山(あまのかぐやま) by 持統天皇 持統天皇は、百人一首1番歌の作者天智天皇の第二皇女です。 645年生まれ 702年没 在位は 690~697年 夫は 天武天皇。 天武天皇は 伊勢神…

(1)秋の田の刈り穂の庵の苫をあらみ

『百人一首一番歌』 秋の田の 仮庵(かりほ)の庵の苫(とま)をあらみ わが衣手(ころもで)は露にぬれつつ 天智天皇(てんぢてんのう)作 (作者は天智天皇ではないとも言われます。) 秋の田に、急ごしらえで作った小屋は、苫(とま=草を編んだもの)の…