勅撰和歌集

7番目の勅撰和歌集「千載集」その2

「千載集」は、 Wikisourceに全巻掲載されてるので全文読むことができます。宣下 後白河法皇撰者 藤原俊成1187年成立 (壇ノ浦の戦いで平家が滅亡したのは、1185年)歌数 20巻1288首 .。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*序文に 主に後拾遺集以降の歌を撰んだと書か…

7番目の勅撰和歌集「千載集」その1

平安朝末期の激動の直中に成立した「千載集」1156年 保元の乱1159年 平治の乱。後白河院の院政が始まる。平家の全盛期1164年 崇徳院、配流地讃岐で崩御1180年 福原遷都同1180年 源頼朝挙兵、源義仲挙兵1183年 後白河院の院宣により、千載集の撰集が下命される…

勅撰集 八代集

794年 平安京に遷都905年 ①古今集、成立935~940年 平将門の乱951~953年頃 ②後撰集、成立1006年頃 ③拾遺集、成立1051~1062年 前九年の役1083~1087年 後三年の役1106年頃 堀河院百歌1086年 ④後拾遺集、成立1126年頃 ⑤金葉集三奏本、成立1151年頃 ⑥詞花集、…

6番目の勅撰和歌集「詞花集」

「金葉集」編纂から20年足らずで編纂を下命された「詞花集」 部立は「金葉集」と同じ構成の10巻仕立て。「金葉集」三奏本と重複する歌がある。 勅撰集には、同じ歌は撰ばれないので、「金葉集」は勅撰和歌集と認められていなかったのではないかといわれます。 .。.:*・゚☆…

5番目の勅撰和歌集「金葉集」

3度も奏上された「金葉和歌集」院宣 白河上皇撰者 源俊頼初奏本、二奏本、三奏本がある。 初奏本 不明 5巻 478首 1124年(全体的に新鮮味が乏しいという理由で)受納されず返却され、上巻のみが伝わり、全体像は不明。 二奏本 717首 翌1125年に二奏本が奏上さ…

4番目の勅撰和歌集「後拾遺集」

「拾遺集」から、約80年後に撰集された勅撰和歌集「後拾遺集」 勅命 白河天皇撰者 藤原通俊1086年成立20巻 1218首 「拾遺集」から「後拾遺集」が成立するまでの約80年間は 藤原摂関家の全盛時代 「枕草子」「源氏物語」「和泉式部日記」「紫式部日記」「更級日記」が著された時…

3番目の勅撰和歌集「拾遺集」

古今集、後撰集に採られずに遺った秀歌を拾い集めた「拾遺和歌集」 院宣 花山院20巻 約1350首1005~1007年頃成立和歌所が置かれず、花山院の親撰(または花山院が藤原長能・源道済に撰進させた) 主な歌人 紀貫之 107首 柿本人麻呂 104首 大中臣能宣 59首 清原…

2番目の勅撰和歌集「後撰集」

2番目の勅撰和歌集後撰和歌集勅命 村上天皇953年(天暦7年)頃成立20巻 1425首撰者は 和歌所が宮中の昭陽舎(庭に梨の木がある)に置かれたことから 「梨壺(なしつぼ)の五人」といわれます。「後撰集」撰集と同時に「万葉集」の訓釈作業も行われました。撰者 大…

1番目の勅撰和歌集「古今集」

1番目の勅撰和歌集古今和歌集=古い歌と今の歌を集めた歌集勅命 醍醐天皇905年または913~914年20巻 歌数は1100首 撰者は 紀友則(きのとものり) 紀貫之(きのつらゆき) 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 壬生忠岑(みぶのただみね) 巻首に「仮名序」 …

⑩ 続後撰集と百人一首

「続後撰和歌集」から「百人一首」に選出された歌(2首) 1199 雑中(百人一首99番歌) 人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は by 後鳥羽院 1202 雑下(百人一首100番歌) ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけ…

⑨ 新勅撰集と百人一首

「新勅撰和歌集」から「百人一首」に選出された歌(4首) 525 羇旅(百人一首93番歌) 世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 網手かなしも by 鎌倉右大臣 1052 雑一(百人一首96番歌) 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり by …

⑧ 新古今集と百人一首

「新古今和歌集」から「百人一首」に選出された歌(14首) 175 夏(百人一首2番歌) 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 by 持統天皇 675 冬(百人一首4番歌) 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ by 山部赤…

⑦ 千載集と百人一首

「千載和歌集」から「百人一首」に選出された歌(15首) 449 雑上(百人一首55番歌) 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ by 大納言公任 419 冬(百人一首64番歌) 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木 …

⑥ 詞花集と百人一首

「詞花和歌集」から「百人一首」に選出された歌(5首) 210 恋上(百人一首48番歌) 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな by 源重之 224 恋上(百人一首49番歌) みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ 物をこそ思へ by…

⑤金葉集と百人一首

「金葉和歌集」から「百人一首」に選出された歌(5首).。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 586 雑上(百人一首60番歌) 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 by 小式部内侍 556 雑上(百人一首66番歌) もろともに あはれと思へ 山桜 …

④ 後拾遺集と百人一首

「後拾遺和歌集」から「百人一首」に選出された歌(14首).。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 770 恋四(百人一首42番歌) 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは by 清原元輔 669 恋ニ(百人一首50番歌) 君がため 惜しからざりし 命さ…

③ 拾遺集と百人一首

「拾遺和歌集」から「百人一首」に選出された歌(11首) .。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 778 恋三(百人一首 3番歌) あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む by 柿本人麻呂 766 恋二(百人一首 20番歌、後撰集と重複) わび…

② 後撰集と百人一首

「後撰和歌集」から「百人一首」に選出された歌(7首).。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 302 秋中(百人一首 1番歌) 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ by 天智天皇 1089 雑(百人一首10番歌) これやこの 行くも帰るも 別れて…

① 古今集と百人一首

「古今和歌集」から「百人一首」に選出された歌(24首) .。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 21 春上(百人一首 15番歌) 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ by 光孝天皇 42 春上(百人一首 35番歌) 人はいさ 心も知らず ふるさ…

勅撰和歌集

勅撰和歌集二十一代集十三代集の9~13代